「アン姉とアン兄のロシアゆうゆう紀行」 第32回 [友人の美術館]
2019年の秋に友人のアン姉さんとアン兄さんがロシアを訪れた時の紀行を二人が撮られた素晴らしい写真と趣ある文章を紹介させていただいております。
新型コロナウィルスが収束して、旅行が気兼ねなくできるのは、いつになるのか?
アン兄さんのお写真とアン姉さんの文章で、旅行にいったような気分になりますよ~
お楽しみください
世界遺産「セルギエフ・ポサードのトロイツェ・セルギエフ大修道院の建造物群」
モスクワから北東70kmにあるセルギエフ・ポサードは日帰りのできる「黄金の環」※の一都市であり、その中心に位置する「トロイツェ・セルギエフ大修道院」はロシア正教会における最も重要な修道院のひとつであるため、多くの観光客や参詣者が訪れます。
※「黄金の環」とはモスクワ北東にある中世都市群の名称。環状に連なるように都市が点在していることから、そう呼ばれる。他に、ヤロスラヴリ、ウラジーミルやスーズダリも人気の中世都市。
16世紀に築かれた城壁(全長1400m、高さ12m)に囲まれている、
世界遺産「セルギエフ・ポサードのトロイツェ・セルギエフ大修道院の建造物群」
ヨハネ生誕教会の門
城壁門をくぐり抜け、さあ、ここから修道院内へ入ります!
門の天井や壁にびっしりと描かれたフレスコ画は聖セルギーの生涯
聖セルギーは彼を慕ってやってきた僧たちと送った共住制修道生活を初めてロシアに広げた伝道者であり、ロシア正教を代表する神学者です。
14世紀、修道僧セルギー・ラドネジスキー(聖セルギー)はパンを作り、森で熊とパンを分け合う清貧な生活を送り、至聖三者(父と子と聖霊)に生涯をささげました。15世紀に建造された、聖セルギーの墓所の上に建つ「至聖三者大聖堂(トリイツキー聖堂」)
聖歌隊による美しい歌声が響くなか、多くの信者が熱心に聖セルギーの不朽体に祈りを捧げる姿が印象的でした。厳かな雰囲気の聖堂内部は写真撮影&私語厳禁!! 女性は頭にスカーフを被り入堂します。
Photo by アン兄/cordinated by アン姉/Fotograrfica E Cachorro/All rights reserved