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「アン姉とアン兄のロシアゆうゆう紀行」 第29回 [友人の美術館]

友人であるアン姉さんとアン兄さんが2019年にロシアを訪れた時の旅行記です。

ロシアの歴史のみならず、美術、芸術に詳しいお二方の素晴らしい写真と趣ある文章でお楽しみください




プーシキン美術館の続き


1908年、マティスは、当時ピカソがアトリエをかまえていたモンマルトルの「洗濯船」へシチューキンを連れて行き、ピカソを紹介したと伝えられています。その翌年から、シチューキンによるピカソ作品の大量購入がスタートしました。

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ピカソ・ルームの中央には「3人の女性」

 

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青の時代の作品「老いたユダヤ人と少年(盲人の物乞いと少年)」

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珠玉のフランス絵画コレクション! 

2018年に来日して、話題になった「草上の昼食」他、「サンタドレスの庭」(エルミタージュ美術館蔵)、「ジヴェルニーの干草」(エルミタージュ美術館所蔵)、「白い睡蓮」等、日本でもお馴染みのモネのコレクションは圧巻!

 

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モネの「陽だまりのライラック」 

幸せな気分に浸れる、アン姉さんの大好きな作品です。

オルセー美術館にも似た作品がありますが、パっと明るい印象を受けるこちらの作品の方が断然、好き♪

 

1897年にシチューキンはパリの画廊でこの作品に出会います。彼がフランスの前衛芸術に目覚めるきっかけとなった作品であり、ロシアに初めてもたらされたモネの作品です。

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中央階段を挟んで、マティス・ルームの真向かいには、ゴーギャン・ルーム  

モスクワっ子たちが熱心にゴーギャンの作品を鑑賞している姿が印象的でした。確かに!時間を忘れるくらい素晴らしいコレクションでした!!

他にも・・

ルノアール、ドガ、セザンヌ、ルソーなどなど、素晴らしいコレクションの数々をたっぷり堪能し、美術館を出る頃には、日が暮れかけていました。

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プーシキン美術館ヨーロッパコレクション部 

今まで紹介してきた作品の多くは、通常はこちらの別館に展示されているので、別館のみを訪れる日本人観光客も多いと思いますが、今回はシチューキンコレクションの特別展開催中の本館を訪れることができ、一石二鳥でした。建物自体は、本館の方が古典主義様式の歴史ある建造物なので、一見の価値あり!

 

Photo by アン兄さんとアン姉さん/cordinated byアン姉さん/Fotografica E Cachorro/All rights reserved

 


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