「アン姉とアン兄のロシアゆうゆう紀行」 第29回 [友人の美術館]
1908年、マティスは、当時ピカソがアトリエをかまえていたモンマルトルの「洗濯船」へシチューキンを連れて行き、ピカソを紹介したと伝えられています。その翌年から、シチューキンによるピカソ作品の大量購入がスタートしました。
ピカソ・ルームの中央には「3人の女性」
青の時代の作品「老いたユダヤ人と少年(盲人の物乞いと少年)」
珠玉のフランス絵画コレクション!
2018年に来日して、話題になった「草上の昼食」他、「サンタドレスの庭」(エルミタージュ美術館蔵)、「ジヴェルニーの干草」(エルミタージュ美術館所蔵)、「白い睡蓮」等、日本でもお馴染みのモネのコレクションは圧巻!
モネの「陽だまりのライラック」
幸せな気分に浸れる、アン姉さんの大好きな作品です。
オルセー美術館にも似た作品がありますが、パっと明るい印象を受けるこちらの作品の方が断然、好き♪
1897年にシチューキンはパリの画廊でこの作品に出会います。彼がフランスの前衛芸術に目覚めるきっかけとなった作品であり、ロシアに初めてもたらされたモネの作品です。
中央階段を挟んで、マティス・ルームの真向かいには、ゴーギャン・ルーム
モスクワっ子たちが熱心にゴーギャンの作品を鑑賞している姿が印象的でした。確かに!時間を忘れるくらい素晴らしいコレクションでした!!
他にも・・
ルノアール、ドガ、セザンヌ、ルソーなどなど、素晴らしいコレクションの数々をたっぷり堪能し、美術館を出る頃には、日が暮れかけていました。
プーシキン美術館ヨーロッパコレクション部
今まで紹介してきた作品の多くは、通常はこちらの別館に展示されているので、別館のみを訪れる日本人観光客も多いと思いますが、今回はシチューキンコレクションの特別展開催中の本館を訪れることができ、一石二鳥でした。建物自体は、本館の方が古典主義様式の歴史ある建造物なので、一見の価値あり!
Photo by アン兄さんとアン姉さん/cordinated byアン姉さん/Fotografica E Cachorro/All rights reserved