「正倉院の世界」 御即位記念特別展 見学 [展覧会見学]
東京国立博物館 平成館で「正倉院の世界」展が開催されているので、母とGパパとぐっちの3人で見学してまいりました。
前期 後期と分かれての展示です。
歴女まではいかない、歴オタオバサンのぐっちはこの正倉院展を見たい、絶対に見るの決意で特に
前期の展示 「螺鈿紫檀五弦琵琶(らでんしたんごげんびわ)」
「平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)」
二品とも、正倉院宝物を代表する優品、名品です。
じーっとじっくりと見ました。
なによりも、史上初めて同時公開される「東大寺献物帳」の筆頭「国家珍宝帳」と「法隆寺献物帳」(国宝)は観なければで、入口を入ってすぐのところに1巻まるまる展示されているのが圧巻でした。
聖武天皇の77回忌に光明皇后が献納、同じく皇女の孝謙天皇が法隆寺に献納したものです。
ぐっちには読み解くことはできませんが、見入っていました。
最後の部屋には「写真撮影」できるエリアがあります。
正倉院 南倉の一部 実物大の模型です。
左の方にシルエットで170センチくらいの男性が立っているので、その大きさが実感できるはずです。
あまりにも有名な 高床式 校倉造りの正倉
錠前は海老の形に似ているので、「海老錠」と言われていて、天皇陛下のご親書によって封印された「勅封」も再現されています。
校倉造りは断面が三角形の部材(校木)を井桁に組んで壁にする建築構造。 1300年近くを経ても良好な保存状態を保っているのは、この校倉造りのおかげと習ったのですが、今や調査で宝庫内外の湿度に差異はないそうで、否定されてしまっているようです。ぐっち的にはなあんだでガックシ。 復元であっても校倉造りを見てドキドキしたのにです。 いまや宝物を収めた「唐櫃」の効用が大きかったそうです。
正倉院 中倉の再現
麻布で縛られた「勅封」のついた海老錠の再現
模造 「螺鈿紫檀五弦琵琶」
これは明治時代に復元されたものらしいです。
実物の琵琶の展示は他の部屋です。その部屋には同時に8年の歳月をかけた復元模造品の琵琶は実際に演奏可能な楽器として復元されたようです。 その際、弦は上皇后 美智子様が育てられた養蚕。その部屋は琵琶の音が鳴り、幻想的でした。
あまりにもあまりにも有名な ラクダに乗った胡人(ペルシャ人)となつめやしの文様
表も見事ですが、裏の見事さに声が出なかったです。
模造でさえ、素晴らしいのですから、会場内の1300年の歳月を経た実物の琵琶をあかずながめんでした
模造 螺鈿紫檀阮咸(らでんしだんげんかん)
中国の西晋時代の隠者の 阮咸が愛用したのでこの名がついたといわれている
Photo by ぐっちパパ と ぐっち/Fotografica E Cachorro/All rights reserved