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「ティツィアーノとヴェネツィア派展」に行ってきました [展覧会見学]

東京都美術館で開催されている「ティツィアーノとヴェネツィア派展」を見学してきました。

お目当てはパンフレットにもなっているティツィアーノ20代の作といわれている「フローラ」を見るため。

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Gパパは「フローラ会いにきたよ~」とウチのフローラはティツィアーノ作の「フローラ」のイメージそのもので、ぐっちは心の中でレンブラントの「フローラに扮したサスキア」の方のイメージではないかと。

まあ二人とも目には’親バカ’フィルターと’擬人化フィルター’がかかっているのでご容赦ください。

さて、展覧会は、 

 

音声ガイドを使って、展覧会を鑑賞しました。もちろん絵画の隣には説明文があるのですが、ガイドを使うと絵画の持つ意味や歴史背景、時代背景がわかり、説明に厚みが加わり、まるでティツィアーノの時代のヴェネツィアにいるような感じがしてすごく良かったです。

入ってすぐにものすごい視線を感じたのは「教皇パウロ3世の肖像」。まるで生きているような眼光の鋭さ。相手の器量を図り、見透かすような、相手に隙があれば出し抜いてやろうという目でした。緊張感が走った後で春の柔らかな陽射しが当たってきた感じたのが、お目当ての「フローラ」。肌の輝きに生命の息吹を手に持つ花が香ってきそうな作品で、そのまわりに花が咲いたような感じがしました。

 

「マグダラのマリア」には悔悛する姿といえでも、豊満なからだに薄物の白い着衣に女性の美しさが感じられました。 官能美だなと思っているところの終着が「ダナエ」。ギリシア神話で孫に殺されるという予言で塔に閉じ込められたダナエに金の雨に姿を変えた大神ゼウスが訪れて、英雄ペルセウスを生んで、ペルセウスが放つ円盤に王は殺されてしまい予言は当たってしまったという物語。金の雨を金貨が降っているところなどの表現の凄さとダナエの透明感がありながらも官能的な美しさが見事でした。

とても面白い展覧会でした。

 

Photo by  ぐっち@CANON Powershot S95/Fotografica E Cachorro/All rights reserved

 

 

 

 


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コメント 4

アン姉

う~ん、なかなか興味深い。
Gパパさんにとって、フロちゃんのイメージはティツィアーノの「フローラ」ですかぁ
確かに男性好みの、色白で美肌の完璧な美人というよりは愛らしい顔立ちの柔和な雰囲気をもつ女性ですね
私は、ボッティチェリのフローラのイメージかなぁ
by アン姉 (2017-03-06 16:19) 

ぐっち

☆アン姉さん
ティツィアーノの「フローラ」の展覧会が開催されたのは丁度フローラの病状がわかった直後だったので、4月2日の終了まで命の灯が消え、この絵画に相対するだろうと予感がしてました。 なおさらGパパはイメージを重ねているのだろうと思います。 花は’桜’なので桜が咲くのを待ってかなと思っておりましたが、フローラにとっての花はGパパが大好きな’沈丁花’だったようです。 今年の沈丁花は見事な満開。その時期を待つような最期でした。
フローラをボツテぃチェリのフローラと称えてくださってありがとうございます。
想われて幸せな幸せなフローラです。お優しいお言葉をありがとうございます。 なによりの供養となります




by ぐっち (2017-03-07 10:01) 

アン姉

確かに、今年の沈丁花は沢山の花を咲かせ、街中で香っていますね!
スギ花粉症のためマスクと点鼻薬で完全防備の私の鼻にも感じ取れるくらい(笑)
ここのところ、ヴェネツィア派の画家たちに注目した展覧会が続いているようで・・今まであまり紹介されてこなかった?!思いっきりバブリーなヴェネツィア・ルネサンス期の大作が続々来日している貴重な機会ですね♪
ブログを拝見していて、10年以上も前の初夏、光り輝くヴェネツィアの心地よい潮風をふと思い出しました。

by アン姉 (2017-03-07 12:45) 

ぐっち

☆アン姉さん
沈丁花は花期が長いので暫く楽しめそうです。季節も良くなっていくので花を楽しむことが多くなりそうです。展覧会も楽しめそうです。
いつもありがとうございます。

by ぐっち (2017-03-07 20:45) 

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