カラスが狙ってる [日記]
歩きたくない [日記]
「アン姉とアン兄のロシアゆうゆう紀行」 第26回 [友人の美術館]
一般公開はされていませんが、こちらもイワン大帝時代の建築物
グラノヴィータヤとは「多面体」を意味し、建物正面を装飾する石タイルが多面体状であることに由来します。
パトリアーシェ宮殿と十二使徒教会
ウスペンスキー聖堂の北側にはロシア正教の総主教の宮殿
注目すべきは総主教ニコンによって建てられた十二使徒教会で、外国の影響を嫌ったニコンらしく、純ロシア的な教会です。
ウスペンスキー聖堂の奥にひっそりと佇む小さな教会はリザパラジェーニヤ教会
小ぶりながらも、その装飾の美しさから目を引くこの教会は皇帝の礼拝所として使われていたそうです。
大クレムリン宮殿
かつて代々の皇帝が居住していた宮殿、現在は迎賓館として使用されています。
今もロシア政府の要人、各国の元首クラスしか立ち入ることができないという、
まさにクレムリンの最深部とも言える場所で、
度々、安倍首相もプーチン大統領とこちらの宮殿で会談をしていますね。
クレムリン観光で外せないのが、武器庫とダイヤモンド庫
でも、共通チケットとは別に特別なチケットが必要で、入場時間も決められています。1日に4回設けられた入場時間には、それぞれ枚数制限もあるので、ハイシーズンは入手困難な場合も?!
ひっそりと設けられた小さな入口から入館します。
武器庫とは4~20世紀のロシア、欧州、東欧の名人によって作製された王位を象徴する品々(宝石や他の身の回り品)、武器など4000点を超える傑作コレクションを保管する博物館です。
武器庫はバーチャルツアーで楽しむことができるので、是非!
ファベルジェのイースターエッグ、探してみて下さい♪
他には、歴代皇帝の戴冠式に使われた「帽子」(残念ながら、有名な「モノマフの帽子」は見当たりませんでしたが)や、びっしり象牙板で装飾されたイワン雷帝のヨーロッパ製の小玉座、1745年16歳で嫁ぎ、ロシア皇太子妃エカテリーナとなった結婚式に着用した銀糸の豪華なウエディングドレスや1762年の戴冠式に着用したドレス、馬車のコレクション等も必見です!
武器庫の一隅に設けられたダイヤモンド庫は国家の富と権威を誇示する博物館
エカテリーナ2世の戴冠式用に作られた王冠などが目玉ですが、残念ながら、バーチャルツアーはありません。
Photo by アン姉とアン兄/cordinated by アン姉/Fotografica E Cachorro/All rights reserved
「アン姉とアン兄のロシアゆうゆう紀行」 第25回 [友人の美術館]
15世紀末イワン3世(大帝)がモスクワを政・教の権威の中心とするために、イタリアから建築家を招いて、最初に着手した大改築がウスペンスキー聖堂でした。
クレムリン内において最大規模を誇るこの聖堂は、ロシア正教の大本山として宗教行事ばかりでなく、国家行事や公式セレモニーなども行う、極めて重要かつ権威ある存在となりました。
モスクワ大公のイワン4世(後の雷帝)が初めて戴冠式を行い、正式にロシアの初代ツアーリ(皇帝)に即位したことでも有名です。
生神女就寝大聖堂と呼ばれる聖堂正面入口のフレスコ画は17世紀に描かれたものですが、とても保存状態が良い。
聖堂内部の撮影は不可なので、写真で紹介することはできませんが、以下のHPにおいてバーチャルツアーが楽しめますので、興味があれば、是非!
1000人の職人によって描かれたフレスコ画で覆われた聖堂内の美しさは必見!
他にも、精巧な彫刻が施された天蓋付きの玉座は16世紀中頃に作られたイワン雷帝のものだったり、天井から吊り下げられたシャンデリアはナポレオン軍が退却時に奪っていった金銀をロシア軍が取り返して作られたと伝えられているものだったりと、見所多し♪
イワン大帝がウスペンスキー大聖堂の次に建設したのは自身と家族のための私的な礼拝用教会。かつては隣接する居城との間にかけられた渡り廊下を通って出入りできる構造になっていたそうです。
こちらもバーチャルツアーで内部見学できますよ!
イワン大帝の鐘楼と同時期に建てられた、大天使ミカエルを祀った聖堂(1508年竣工)
歴代のモスクワ公とロマノフ王朝初期の皇帝の墓所です。
イタリアの建築家による影響が、聖堂外部上部のルネッサンス風な貝殻模様に見て取れますが、内部はイコンとフレスコ画で壮麗に装飾された伝統的なロシア様式の聖堂です。こちらもバーチャルツアーでどうぞ!
ピョートル大帝以後のロマノフ王朝の墓所は、首都移転とともにサンクトペテルブルクのペトロパブロフスク聖堂に移されています。以前、ご紹介しましたね。
MOSCOW KREMLIN MUSEUMS